2009.09.19〜09.23
いよいよ初体験のシルバーウイークとやらがやってきた。
子供の学校では新型インフルエンザの流行で学級閉鎖も始まった学年も出始めたので心配であったが、わが子には飛び火せず、何とか出発にこぎつけた。
さて、今回のキャラバンの目的は見ごろを迎えた大雪山系の紅葉を見て廻る事と丸瀬布でSL雨宮21号乗車と秋のオホーツクブルーの海岸線を眺めることである。
中でも、大雪の紅葉は今年は気温低下も早く寒暖の差が大きいので近年では特に色付きが綺麗だとの事で、旭岳姿見の池、銀泉台、大雪高原沼を巡ろうと意気込んでいた。
意気込んでいた・・・と書いたからには訳がある。
とりあえずETC1000円を利用して出発。
と言っても札幌市内を通過するので1000円では済まないが・・・
道央道を旭川鷹栖インターで降りて、道の駅ひがしかわ道草館で道草をしました(笑)
ここの駐車場は狭く紅葉時期と相まって満車でした。奥のジャリ駐車場までビッシリでしたが、なんとか駐車できました。
まずは旭岳方面へと進み途中から分岐して旭岳温泉のお隣にある天人峡温泉へ。
今年から天人峡温泉も旭岳温泉も公共駐車場は9月中旬から10月中旬の紅葉シーズンは観光支援金とか言って1箇所300円徴収されます。
天人峡温泉では何とか一番上の駐車場に入れてもらえました。
快く観光支援金300円を払い目指すは日本の滝100選「羽衣の滝」です。
この橋を渡りホテル天人閣の前を通って川沿いに登って行きます。
道はたいした道ではなく若干勾配がある程度です。
周囲は大雪山系反対側黒岳方面にある層雲峡と同じように、柱状節理で成り立っています。
これがどうやってできたのかは大雪山系が形成された歴史と深い関係があります。
詳しくは黒岳の層雲峡ビジターセンターを訪ねて理解してください。
天人閣ホテル前には涙岩なるものが聳え立っています。
更に進むと見返り岩と言う鋭く尖って天に突き出た岩が何本も立ち並んでいます。(ロールオーバー)
・・・だそうな。 フムフム・・・
轟音を立てて流れている川沿いに登って行きます。
ここらあたりはまだ紅葉は始まりだしたばかりで、見ごろは10月初旬です。
しばらく進むと、このようなダムのような滝が見えてきますが、これが羽衣の滝ではありません。
これが日本の滝100選と言ったら怒られます。
羽衣の滝はもうすぐそこにありますので間違えて引き返さないようにしましょう。
これが羽衣の滝です。
層雲峡の銀河の滝や流星の滝と似た感じがしますが、こちらの方がとても優雅に柱状節理を流れ落ちてきます。
さすが日本の滝100選に認定されるだけあって、柱状節理をあちらこちらへと向きを変えて流れ落ちてきて、落差の大きな美しい滝です。
・・・だそうな。 フムフム・・・
さて、更に奥には「敷島の滝」があります。
しかし、駐車場の係りの方も言ってましたが、とても子供連れで行けるような所ではないとの事で断念です。
と、言うか周りを見渡しても誰も行こうとする人はいませんでした。
なんせ、すぐ目の前に立ちはだかる険しい山道を見たら行く気にはなりません。
しかも、目の前の登山道のすぐ先にはこの看板です。
と、言うことで諦めて次なる目的地「旭岳温泉」へと・・・
旭岳温泉へと向かうと旭岳に夕陽が映え紅葉の赤とオレンジに深緑のコントラストが綺麗です。
さて明日も天気が良さそうなので楽しみに取っておき、今夜の立ち寄り湯は入浴料500円、旭岳温泉湯本湧駒荘です。
湧駒荘にも夕陽が映え赤く色づいています。
さて入浴後、明日に備えて公共駐車場としてはロープウェイに一番近い第1駐車場へ。
既に協力金徴収者は帰った後でした。この駐車場はトイレがあるのでキャブコン数台と普通車多数が車中泊するため集まってきています。
旭川で仕入れてきた食材で夕食を食べていると、ワンちゃんのショパン君がおかしな呼吸を始めました。
何か変です。しばらくすると普通に戻ったようなので安心しました。
ここは標高1000メートルオーバーの高地なのでトイプードルのちっぽけな肺や心臓では気圧に耐えられないのかななどと言いつつも一応一安心です。
明日は朝一にロープウェイで登るので早めに寝ました。と言っても11時くらいかな?
すると夜中にパパ、パパと囁く声が・・・
カミサンです。苦しくて呼吸ができない、酸素が欲しいだの、ここはもうだめだ、早く下の低いところに降ろして欲しい。と言い口に手を当てて大きく呼吸して苦しそうです。
もともと低血圧で心臓や三半規管に持病を持つカミサン、高山病?それとも何か他の病気?
とりあえず、これはただ事ではないと思いすぐに下山を決断。
夜中の2時半のことです。一気に下界へ下るのは危険と思いゆっくり走り徐々に気圧に慣らしていくように走らせましたが、私の耳も気圧の変動でキーーーンと耳鳴りが・・・ とりあえず、一番近い道の駅「びえい丘の蔵」を目指すことにしました。
カミサンの方は高度を下げていくとだんだんと呼吸ができてきたようで少しずつ体調が戻ってきたようです。
少し回復してきたとみえていろいろ話をするようになってきました。
本人曰く、どうも天人峡を歩いているときから少しおかしかったらしい。足取りがいつものようにスタスタと歩けず、ゆっくりゆっくりと歩いていたそうだ。また、昨夜の温泉にも空気が薄いので注意するように書かれていたとのこと。
美瑛の道の駅に着く前にはすっかり回復し、もう大丈夫とのことでワンちゃんと同じく一安心です。
美瑛の道の駅に着くと駐車場が満車です。第二駐車場へ行くと、さすがに観光シーズン、そちらも満車で路上にもあふれていました。
やっと1区画空いている場所を見つけ、とりあえず寝ました。
なんと、一等地の区画にバイクの連中がテントを張って寝ている。もちろんバイクは更に隣の区画に・・・
キャンプ場じゃねえんだぞ〜!
朝起きて、カミサンが私と子供に気遣い、駅前から朝一で旭岳温泉行きのバスがあるから二人で行っておいでと言うが、さすがにバスでは行く気にならず、先に進むことに。
朝になってスタンプゲットのため道の駅の近くに移動しました。
朝早いので付近をぶらっと散歩に出かけました。
道の駅「びえい丘のくら」まだ開店していません。
道の駅に隣接するホテルと道の駅前の休憩広場
相変わらず綺麗な美瑛の町並み
JR美瑛駅 雰囲気ありますねえ
道の駅の開店を待って、スタンプをゲットした後に次なる目的地「丸瀬布」を目指して美瑛を後にしました。
通り道沿いにある男山酒造り資料館で大雪山系に源を発する酒造りにも使われる水を補充し、いつもながらですが、せっかくなので酒蔵限定酒を仕入れました。
酒造りに使われていた大きな樽です。
内部はこのようになっています。(ロールオーバー)
庭には立派な大きな「ひょうたん」が・・・ (ロールオーバー)
本日の目的地丸瀬布森林公園近くの道の駅「まるせっぷ」に到着です。
スタンプをゲットした後にすぐに森林公園へ
丸瀬布森林公園に到着です。
早速、北海道遺産「SL雨宮21号」に乗車しました。
トロッコタイプのこのような車両もあります。
さっそく、乗りました。小粒ですが、れっきとしたSLです。
石炭を焚いてガタコン、ガタコンと走ります。
キャンプ場内に入り、ぐるっと1周します。
道路の向かい側には昆虫生態館があります。
怖いですね〜^^;
いろいろな種類がいますよ。
子供は興味しんしんです。
大きな蝶が飛びまわっています。
何という名前の蝶か忘れました。
写真で見ただけでは大きさ分かりませんが、デカイんですよ。
指を出すと止まります。
ニモもいます。
今夜の宿泊地「道の駅かみゆうべつ温泉チューリップの湯」到着です。
温泉に入ってレストランで食事してまったりです。
知床地鶏ステーキ、結構人気あったです。
ここの道の駅は旧JR駅跡地を再開発したものです。
駅ホームが残され、JR車両とともに鉄道資料館として保存されています。
資料館横に24時間トイレがあり、温泉がある道の駅には24時間トイレはありません。
また、24時間トイレ横の広場には水場もあり、キャンカー他車中泊組はこちらの利用が多いです。
こんなカワユイお顔の車両も保存されています。
翌朝、サロマ湖の先端「三里浜」です。
左がオホーツク海、右がサロマ湖です。
正面のところで湖と海が繋がっています。
ここで行き止まりで、右側に夏場賑わうキャンプ場があります。
こちらがサロマ湖、この時期の風物詩である北海シマえび漁やホタテ漁の船が多数出ています。
道の駅「愛ランド湧別」到着です。
ここの道の駅は遊園地が併設されていて、子供連れで賑わっています。
入場無料で乗り物の乗り放題圏も安いので小さなお子様連れは1日遊べます。
先になかなか進めなくなるので、お急ぎの方は考え物です。
あまりたいしたアトラクションはありませんが、お子様向けが多いです。
バズーカもありますが、なかなか的に当たりません。
ゴーカートは結構距離が長く、サロマ湖やオホーツクの周りの景色も楽しめちゃいます。
しかし、何といってもここの一番のウリは、この観覧車ではないかと思います。
眼下に広がるサロマがくっきりと見られ、その全貌を眺められます。
道の駅のすぐ近くには鉄道記念館があります。
計呂地交通公園と言って、SLが宿泊施設になっていて旧駅舎にはシャワーもあります。
隣にはカニを初めとする各種海産物が格安で販売されています。
おまけにトイレや炊事場や木製のテーブル・イスのセットまで設置されていて、まるで車中泊してくださいと言われているような気がするのは私だけでしょうか(笑)
展示されているSLはC58の139号機です。
この奥にサンゴ草時自生地があるのですが、干潟が枯れていて絶滅寸前です。
道の駅「サロマ湖」です。
いろいろおいしいものが店先で売られていて混雑しています。
ついつい買って食べてしまいます。
この道の駅裏手の山の上にサロマ湖やオホーツク海を一望できる展望台があります。
昔は徒歩できつい思いをして登って絶景を見に行きましたが、今は車で行けます。
途中、交差するのが大変ですが、対向車が来ないことを祈りつつ行けば、山頂に駐車場があります。
ここからやや頑張って階段を登ると展望台があり、絶景を楽しむことができますので、ぜひ行ってみましょう。
視界は360度とありますが、320度くらいでしょうか?
うまく繋げることはできませんが雰囲気は感じていただけるかと・・・(汗;)
サロマ湖の砂州である竜宮街道です。
6月〜7月は原生の花々で賑わいます。
先ほど行って来た海と湖の繋がっている部分が中央に見えます。
サロマ湖キムアネップ岬キャンプ場です。
場所的には先ほど上に紹介した小さな4枚繋げた写真の一番右側の写真で中央に細長く突き出て見える所の先端部分です。
無料のキャンプ場で駐車場も広々でロケーションはいいですよ〜。
目の前には竜宮街道が連なります。
サロマ湖近辺は夏場は虫が多いと思います。
そろそろサロマ湖にも夕日が傾き始めました。
夕日に浮かぶ竜宮街道です。
カーリング競技で有名な常呂町にあるワッカ原生花園です。
ここからがサロマ湖の右側の砂州である竜宮街道が始まります。
竜宮街道へは車両侵入できないので、観光馬車かレンタサイクルで行くか徒歩しか手段はありません。
夕日が落ち始めたので皆さん、続々と竜宮街道から帰ってきました。
観光馬車のお馬さんも連休でフル稼働、お疲れ様です。(ロールオーバー)
今夜は新設された道の駅「流氷街道あばしり」泊です。
キャンカーの数がすごい数です。
駐車場は傾斜がある場所が多いのでロケーション選びが必要です。
観光シーズンは普通車の車中泊組も多数いて早い者勝ちといった感じでしょうか・・・
朝、ワンちゃんの散歩がてら道の駅の散策です。
道の駅の正面です。駐車場はここを中心に左右に分かれてあります。
冬季は流氷ウオッチングの観光船オーロラ号の発着場になっています。
道の駅に向かって右側の駐車場です。
昨夜は満車だった駐車場もキャンカー他車中泊組も朝早く出発して行き、ガラガラになりました。
道の駅裏が木製デッキとなっていて観光船桟橋になっています。
夏場の散歩や釣りもできます。
卯原内にある一番大きなサンゴ草群生地です。
よく観光案内の写真では真っ赤に萌えるような色のサンゴ草が載っていますが、何度か最盛期のこの時期に来てますが、ご覧のドドメ色といった感じです。
最高に彩りが良い場所でひいきめに見てもこの程度が限度です。
観光案内の写真を見てサンゴ草を楽しみにやってきて、がっかりされる方がほとんどですので期待するのはやめましょう。
実はこのサンゴ草群生地のすぐ隣にも交通公園がありSLが展示されています。
SLの横にはサイクリングロードが併走しています。
実はここにも水場などが完備されていて、車中泊してくれと言われているような気がするのは、やはり私だけでしょうか?
網走から能取半島に周り、レークサイドのとろオートキャンプ場です。
設備が整っていて潮干狩りなどもできますが、風が強いので有名です。
今日は静かです。
能取半島奥深く入っていくと干潟のような景色が現れます。
なかなか見ごたえのある景色です。(ロールオーバー)
この道も私が勝手に選ぶ北海道の道百選に認定してしまいましょう(笑)
更に海岸沿いに能取半島を北上します。
あの半島の突端を目指します。(ロールオーバー)
その先端に到着しました。背後に灯台が見えます。
ここは断崖絶壁の能取岬です。
ここからは雄大な景色が眺められますので一度訪れてはいかがでしょうか・・・
まさに断崖絶壁の上に立つクレソン、ハナクソのように小さく見えます。
眼下にはオホーツクの荒波が砕け散り、まるで知床の乙女の涙、「フレペの滝」を思わせます。
周囲は一面断崖と打って変わって大草原地帯となっていて気持ちよいですよ〜
宗谷岬にある宗谷丘陵を思わせます。
能取岬を後に半島1週を終わり網走市内を目指します。(ロールオーバー)
網走 天都山です。
ここからは知床連山も見渡せ・・・
反対側に目をやれば、能取湖、網走湖が見渡せます。
網走監獄博物館です。
守衛さん、年から年中ご苦労様です。
ここを訪れた人は誰もがやるポーズですね^^;
蝦夷地開拓就労のために建てられた収容所です。
丸太が枕です。起こすときに守衛さんがこの丸太を叩いて起こしたそうです。
すると囚人たちはビックリして飛び起きたそうです。
そこから「たたき起こす」という言葉が生まれたそうです。
囚人たちは交代で立ち食いです。
博物館内は敷地が広いし見所が多く、内容も濃いので時間をかけてゆっくり見てまわりましょう。
天都山にあるハナテントのお花畑です。
この後、網走湖を見下ろす高台にあるホテルの温泉に入り宿泊予定地の呼人浦キャンプ場へ行きましたが、混んでいたのでそのまま女満別まで走り、道の駅で車中泊しました。
道の駅「メルヘンの丘女満別」の朝です。
周囲はなかなか良いロケーションです。キガラシ畑の奥には女満別湖も見えます。
こちらは道の駅の裏の景色です。
きっと時期がよければ美しいであろうローズガーデンもあります。
帰路につき、次なる道の駅「おんね湯温泉」です。
奥行きのある道の駅です。駐車場は24時間トイレの表と裏にあります。
ここがメインの世界一のはと時計「果夢林」です。
裏手にはキタキツネ牧場もあります。
道の駅の中には木の遊具をそろえたお子様の遊び場もあります。
木工クラフト体験工房などもあります。
中には伝道工具が完備されています。
材料も販売されています。
売店では様々な木工製品が展示販売されています。
どれも見事なできばえです。(ロールオーバー)
この製品なんか見覚えありませんか???
そうなんです。これです。
・・・と、言うことです。
こちらのオリジナルの生キャラメルは花畑牧場のより200円安い650円で販売されていました。
容器は同じものを使用しているようです。
さて先を急ぎましょう・・・
石北峠です。(ロールオーバー)
ずいぶん高くに来たもんだ、標高1050メートルです。
大雪湖です。奥の大雪連山には万年雪と紅葉が美しいコントラストを見せています。
大雪からの水を溜めているダム湖です。
大函に到着です。
周囲には柱状節理が聳え立っています。
そう、トンネルを抜ければ、そこはもう層雲峡ですから。
大函は既に紅葉が始まり出したようです。
大雪の紅葉もこの辺りの標高まで下ってきたのですね。
層雲峡銀河の滝です。
流石に冬場と違って滝をクライミングしている人はいませんね。
この辺りも紅葉が始まったみたいです。
川の流れの音が清清しく響いています。
これから1週間ほどすると紅葉の見ごろがやってきそうな感じです。
流星の滝です。
他には寄り道せずに高速道路に乗って一気に帰宅しました。
最後に、高速道路上から見た石狩平野に果てしなく広がる稲刈り前のたわわに実った黄金色の稲穂が夕日を浴びて更に黄金色に素晴らしい輝きを見せていて、とても素晴らしく感動的でした。こんな景色、初めて見ました。すごい!の一言です。運転していたので写真に撮れなかったのが残念です。今度機会をみつけて、じっくり狙いに行きたいです。
長い、なが〜い、キャラバン記、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ではでは(^^)/~