極寒! 十勝冬イベントキャラバン

2012.2.11〜2.12

1日目  自宅〜占冠〜鹿追〜然別湖〜上士幌〜音更

2月に入り、北海道各地で行われる冬のイベントが盛んに行われる季節となってきた。
さて、この時期の北海道観光の目玉、オホーツクの流氷はと言うと今年は例年に比べて接岸が遅いようで、知床方面だけは接岸しているようであるが、オホーツク沿岸の町には沖合いはるかに見えるだけで未だに接岸していないようである。

行き先を検討した結果、十勝の冬祭りに行くことにした。
この時期、然別湖コタンと音更の十勝川温泉白鳥祭り彩凛華が行われている。ちょうど11日〜12日にかけては上士幌ではウインターバルーンミーティングが行われる。
各イベントの詳細はリンク先を参照してください。

ウインターバルーンは第30回記念大会とのことで、無料体験搭乗も行われる。
白銀の十勝平野を上空から見てみるのも良いが、カナリ寒そうである。
それよりも北海道初登場のどらえもん超巨大バルーンを見るのが楽しみである。

しかし、天気予報では日本列島を抜けた低気圧がオホーツク沖で発達し、天気図では等圧線の間隔がまるでペロペロキャンディーのように渦巻いている。
最低気温も連日マイナス20度アンダーを記録している。それに加えて北からの強風も予報されていて、最悪である。
救いなのは日本海側では吹雪模様であるが、十勝方面は晴れの予報なのでGOとなった。

午前9時半、予定より大幅に遅れて自宅を出発。
天候を心配しつつ、よくばりな十勝冬イベント3連発のキャラバンが駆け足で始まった。

昨年末に夕張〜占冠間が開通して一気に道央自動車道と道東自動車道が繋がったばかりの道東道に千歳東インターから乗ると、路面凍結のため50Km規制。
追分から先は圧雪路面をタイヤがピカピカに磨き上げたツルッツルのアイスバーンで、しかも風が強くカムロードでは60〜70Km/hで巡航するのがやっとのこと。
オイ!金取るのだから、しっかり融雪剤撒いておけよ!と言いたいわ〜・・・
それでも、隙あらばと猛然と追い越しをかけてくる命知らずのツワモノが大半である。

天気は良いので、途中トマムのリゾートタワー群を横目で眺めながら、十勝清水インターで道東道を降りて、道の駅鹿追に着いたのは11時半。
風がかなり強く、車内で早目の昼食をとって然別湖を目指した。


途中、路上にはあちこちに地吹雪による吹き溜まりができていたが然別湖に無事到着。
背後には唇山が聳えている。

例年、湖が結氷した1月中旬から3月にかけて然別湖コタンが行われている。

然別湖コタンとは結氷した湖上に湖から切り出した氷を積み上げ、北極圏のイヌイットの家イグルーを組み上げて様々な催しを行っている。
代表的なのは湖上に作る氷の露天風呂である。
その他、宿泊体験できるイグルーやアイスバーなどが並び、小さな部落を形成している。

まずはコタン入り口に設営されたアイスバーである。
かなり大きな本格的建物であり、よくできている。
内部は自由に見学できるようになっている。

内部は想像していたよりも広く、先客でバーカウンターでくつろぐご夫婦がいらっしゃった。
透き通ったブルーの氷を積み上げた柱が美しく、内部は意外や意外、結構暖かい。

バーカウンター奥に並べられたボトルが氷に映えています。

内部は吹き抜けになっていて、2階へと階段を登ると、2階にもホールと席がありました。

間接照明も氷で作られています。

ボックス席です。
テーブルは透き通った氷でできています。
クッションが置いてあるので、お尻もそれほど冷たくなさそうですが、長時間は無理でしょうね(笑)。

こちらのボックスのテーブルは木の葉がデザインされています。
夜はライトアップされ美しさが増します。

バーから更に奥へと進むとコンサートホールがあり、実際にコンサートが行われるようです。
アーチ状に組まれた骨格が見事です。

ステージを照らす照明も氷で作られています。

壁に設置されたボーズのスピーカー。

照明のスイッチとコンセントなど配線も氷の中を通してあります。

湖上に出ると、湖を渡る風による地吹雪で遠くが霞んでいます。

気温はマイナス4度のようですが、風が強くて体感気温はマイナス10度アンダーといった感じでしょうか・・・
それにしても、湿度ゼロパーセントというのは凄いですね〜。
初めて見る数値です。

名物、湖上に浮かぶ氷でできた露天風呂。
内部には更衣室もあり、男女別浴槽となっています。
温泉は背後の温泉から源泉を引いて、かけ流しとなっていて、熱いお湯です。
周囲は壁に囲まれているので、入っている方々を見る限り暖かそうです。

湖上にはこのような宿泊体験施設の「アイスロッジ」と言われるイグルーがいくつも設営されています。

内部にはマットレスが置かれたベッドと氷でできたテーブルがあります。
昨夜宿泊されたと思われる客の食べ飲み散らかしたゴミが一部散乱していたのは残念でした。
こんな所にまで人としてのマナーの悪さが出ていて悲しいですね・・・

別のイグルーの内部にはキングサイズベッドのスウィートルームもありました。
内部は意外に暖かいのです。
かまくらの暖かさと同じか、入り口にドアも設置されているので、それ以上??

湖上に建つアイスロッジのイグルー群です。

電話ボックスのイグルーもありました。

窓には氷でNTTマークや唇山がデザインされています。

氷でできた迷路もあります。
氷上を走るスノーモービル体験などもあります。

一番奥のイグルーはチャペルになっていて、氷上結婚式が行われていました。
寒そうですが、お幸せに・・・

この数々のイグルー群、夜はライトアップされ、さぞかし綺麗なのでしょうが、本日は昼間の見学のみで先へと進みます。

然別湖を後に、一路十勝路を上士幌へ向けて進みます。
目指すは上士幌航空公園で行われるウインターバルーンミーティングです。

見渡す限り雪原の中に十勝特有の防風林が並びます。
白樺並木も葉を落とし、白い樹皮が雪原に映えます。(ロールオーバー)

十勝平野を一直線に進む弾丸道路。
路面はドライで走りやすいが、なんせ今日は風が強くて・・・
こんな強風の中、バルーン大会は行われているのでしょうか・・・

そんな不安を感じつつ上士幌航空公園に到着したが、案の定大会は中止になったようで、会場には車や人が乗り入れた形跡はあるが、バルーンはおろか誰もいない。
せっかくなので近くのナイタイ高原牧場へと向かい、白銀の中のツリーハウスを見ようと行ってみたが、道路が冬季閉鎖でこちらも残念ながら諦めて、次なるイベントの目的地である音更へと向かうことにした。

音更市街に入り、夕食の買出しを済ませてからイベント会場である十勝川温泉へと向かった。
温泉街の通り沿いはあちらこちらライトアップされていて、とても綺麗だ。
十勝川温泉白鳥祭り彩凛華は午後7時から始まるので、それに備えて午後6時に会場となる十勝ヶ丘公園の駐車場に到着。

先客で200系のバンコンさんが1台と普通車が数台既に来ていた。
我が車が到着してからは次々と客がやってきた。
まずは車内で夕食を済ませ、午後7時の開演を待った。        

光の回廊を通り抜け、いざ彩凛華のメイン会場へ・・・

午後7時になって、彩凛華が始まった。
彩凛華とはストーリーや音楽に合わせて円錐やドームの光が何色にも切り替わり表現する、音と光のファンタジーショーである。

いよいよ何色もの光にライトアップされた花時計、ハナックがある敷地一面に拡がる電飾ショーの始まりである。
ショーは2部構成となっていて、第1部はシベリアから海を渡り十勝川へとやって来る白鳥たちの物語である。
そのナレーションに合わせて光が変化する。

第2部はビートの効いた音楽に乗って、度派手に電飾が切り替わり、夜空を焼き付ける見事なショーである。
ここでのメインは、やはり世相を反映して?AKB48である(笑)。

見物台のやぐらは大勢の客で満員なのに、ビートの効いた音楽にノリノリで踊りだす輩もいて、やぐらが崩れないかハラハラさせられたりもしたが、ショーは1部・2部を通じて30分で構成されている。
30分後にはまた同じショーが始まると言った感じで何度も行われるので、客の回転も早いため、駐車場の入れ替わりも早く、満車近くにはなるが、さほど渋滞することもなく、スムーズに流れていた。
それにしても、帯広の人達って、夏の勝毎花火大会にしろ、この彩凛華にしろ、この手の音と光のファンタジーショーが好きだなあ・・・と感心する。

会場では無料で暖かい十勝の牛乳が配られていたが、我が家はパスして今夜の宿営地である道の駅おとふけ近くにある温泉へと向かった。

今夜の温泉は天然温泉ホテル鳳乃舞音更です。

ここの温泉、植物性モール温泉・源泉かけ流しで大人400円、小学生140円と安いのに、シャンプー・石鹸もついて、お風呂もなかなかいい温泉でお勧めですよ。
レストランでの食事メニューも味の方は分かりませんが、値段もリーズナブルで、朝食バイキングやランチバイキングなどもあるようで、道の駅からも近く、朝食がてら朝風呂に立ち寄りでもいいかなと思いました。


温泉で温まった後、道の駅に移動して今夜もzzz・・・

1日目

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