ニセコでスキー  Part U

2010.02.27〜02.28

気温も上がり始め春の足音がヒタヒタと聞こえ始めたこともあり、あっという間に冬が終わっちゃうなあ・・・
ってこともあり、ニセコに1泊2日の予定でスキーに行くことに。。。

朝起きの苦手なカミサンと休みの日だけ朝起きが得意の息子をたたき起こし、朝6時過ぎに自宅発。
千歳市内は昨日とけた路面が凍結し、ミラーバーンで恐ろしいくらいに滑りまくり・・・
しかし、市内を抜けサケマス孵化場入り口を過ぎると快適な全面ドライのシーニックバイウエイに。。。
途中行く手を塞ぐチョー遅い大型車が邪魔したが、八時前にはニセコグランヒラフのゴンドラ駐車場到着。

グランヒラフの登りも全面ドライ

朝着いたころにはまだお客も少なく、駐車場誘導のおじさんとお話したりしていたが、次第にお客が現れ駐車場もイイ感じに・・・
でも土曜日だから全然入りが悪い。
これも極度のスキー人口の減少の現れでしょう。
昔は今頃の時間帯でこんなに空いていなかった。

リフト運行の8時半になっても客の動きが鈍いどころかスキー場のリフト券売り場の動き出しも鈍い。
そんなこんなで皆さん動き出したのが9時ころ・・・
それでもまだ昔に比べて客の入りが悪い。

とりあえず、8時間券を専用割引券で4400円→3000円で購入して、ボンズを連れて一挙に1000メーター大地へ。

山頂は雲に隠れ、見えてはいないが時間と共に見えそうな感じ・・・

1000メーターヒュッテ前の鐘
いつも最高の雪質で出迎えてくれるこの鐘。
ところが、2月だと言うのに、ここ1000メーターでさえガリッガリの超アイスバーン!
なんのためにここニセコまで来たのか・・・
後悔先に立たず!
人生何十年も生きてきて、初めて味わうニセコの無念さ・・・
どんな時もニセコだけは最高のフィールドで出迎えてくれていて、裏切ることのなかったニセコ。
しかも場所はグラン・ヒラフ。
ここまで温暖化は進んだかと、最高にショックを受けました。

とにかく2月でこの雪質は自分自身、信じられません。
3月後半でさえ、下の方はザラメ状態でも1000メーターは雪質を保っていたからこそ、ニセコに魅力を感じていただけに、とても残念です。

そんな時代も知らず無邪気に鐘を鳴らしてポーズをとるチビタク君です。

1000メーター大地には誰が造ったのか雪だるま???が・・・

向かいに聳える羊蹄山も姿を見せるようになるのは例年、2月中旬以降の天気の安定してくる時期からです。
今日もかなり見えていますが、トップの方に雲のシャンプーハットが少しかぶっていて、もうちょいです。

どこを滑ってもガリッガリのアイスバーンなので、800メーター→1000メーターでしばし子供の足慣らし。

旧アルペンの温度計はマイナス9度くらいでした。

昼前になり下山することに・・・
気温も上がらず斜面は相変わらずの氷を刃物で削ったようなアイスバーン。
ヒラフのトリプルスルーから800メーターまで降りることに・・・
通称第6の壁を迂回するべく、チビタク君に第六壁の人が止まっているところまで行くように指示。
その後を追って滑る。
指示された位置でチビタク君ストップ。
さて、迂回コースはと探すが見当たらない。
よくよく探すとはるか上に分岐点あり。。。

アチャ〜ッ、行き過ぎた。
なんせパパは迂回したことなかっただけによく把握してなかった。
たぶんこのあたりだろうってな感覚でした。
仕方ないので、ここはとりあえず、壁を
降りろ〜と指示

まさに刃物で削ったようなアイスバーンでガリガリ。
大人も四苦八苦していた斜面をチビタク君、根性でクリア

何度かこけたが、やれば「できるじゃん!」

その後、何事もなかったかのように滑っていたので、よ〜し、この調子で第二の壁も行っちゃうぞ〜・・・・・
ってな軽いノリで行っちゃいました。

本心はビビリまくり、ヒキツリまくっていたかも知れませんが、ママには甘えていてもパパには通用しないのが分かっているのか、先ほどの第6の壁に更に刃物を研いだような第2の壁にも果敢にアタック。

一人で滑らせると何度もこけるが、私が先導すると真似して付いていかなくちゃと焦る気持ちがあるのか、結構な速度でこけずに付いてくるじゃあーりませんか!

他のチビチャンに突っ込まれ、転ばせられたりもしましたが、初めてにしては思っていたよりもずいぶん早く通称第2の壁もクリア。
ここまで来たら、あとは余裕の顔でクレソンとママが待つゴンドラ乗り場まで直行!

お昼を食べた後、パパが滑りたいわけじゃないが、「今日はもうやめるか?」
と聞くが、「まだ行く!」と即答返し。

私が思っていたのに反して、彼的には楽しいようである。

昼ごろには羊蹄山も姿を完全に見せ、まるで春スキーのようです。

しかし、気温が上がらないためゲレンデは昼になってもガリガリです。

チビタク君も楽しいのか、まだやめない!の連発でママとの約束の時間を1時間もオーバーして3時半に下山。
子供を降ろしてから、私は第7まで上がり、何本か滑り日が翳ってきたころ下山。

午後からは正面には ずーーっと美しい羊蹄山がしっかりと姿をみせつけてくれました。

いつもの倶知安のマックスバリューで買い物後、これまたいつものニセコ駅前温泉「綺羅の湯」へ
いつものようにキャンピングガイドのクーポンにて500円→400円。
キャンカーは他にボーダーが1台来ていました。
ここの温泉の風呂上りの食事もボリュームがあっていいですが、我慢して今夜はマックスバリューです(笑)

温泉を出発して、すぐそばにある今夜の車中泊ポイント、ニセコ大橋手前の臨時ヘリポートPです。
既に先ほどのボーダーが来ていました。
停車後、車の外で車中泊の準備をしていたら、ボーダーの方が降りてきて話しかけられ、スキー場の雪の情報を聞かれました。
正直に話すと、せっかく東京から来たのに・・・と残念がっていました。
練馬ナンバーのボーダーさんでした。

他にキャンカーは岐阜ナンバーの若者のロデオが1台、軽ワンボックスのお友達を従えて、カンジキ持参で来ていました。
他にルーフにスキーを積んだ栃木ナンバーのトヨタ ハリアー。
長期車中泊でスキーに来ているのか、車内には洗濯物が干してありました。
驚くことに、この車、エンジンもかけずに車中泊していました。凄いです。
他に普通車の車中泊者数台あり。

朝の臨時ヘリポートPです。
他の車中泊車は既に朝早く出発したようです。
今年初めて除雪車や大型車に邪魔されずに朝までしっかり眠ることができました。
ここはあったかトイレも完備されていて、国道から少し奥まっているので、夜間は基本的に流しの大型車は来ないので快適に寝ることができます。
ニラマンの旨い道の駅ニセコビュープラザも捨てがたいのですが(汗;)

朝起きて体の節々が痛い!
トシですねえ。。。
今日も朝から滑る予定でしたが体は痛いし、雪質は悪いし・・・
急遽、スキーはやめて冬のニセコキャラバンに変更!

今日は朝から暖かく、ニセコアンヌプリも山頂まで晴れ渡っていて、今日滑ればよかったって感じです。

ペットボトルにニセコ昆布温泉にある坂本公園の湧水を汲んだ後、ニセコの奥座敷「ニセコモイワスキー場」です。
空いていて雪質もよく穴場的スキー場です。
近年若者のバックカントリースキーやボーダーに人気が出てきました。
西風の降雪の後は深雪パウダーが楽しめます。

更にニセコの奥深くへと進みます。
正面にはニセコチセヌプリ

路面はどこまでもドライです。

露天風呂で有名な雪秩父横にあるニセコチセヌプリスキー場です。

な、なんと、こんなニセコの超奥座敷のスキー場にゴンドラがかかっていました。
以前は旧式のシングルリフトしかなかったし、ほとんど人は来なかったのですが、深雪パウダーのバックカントリーブームとあって新設したのでしょうね。
しかし、好天の日曜日の昼前とあっても、駐車場はこの程度で今でも超穴場には変わりありません。
しかもほとんどの人が深雪目当てなので、そこらじゅう適当に山の中に入っていますので、ゲレンデは空き空きです。
その代わりコース外にはあちこちに誰か滑った跡が・・・

でも、話に聞けば1月末になだれが発生して救助されたけど、二人ほど埋まったとか・・・
やっぱニセコのバックカントリーはなだれに要注意ですね。
あくまで良識ある自己責任でってことですね。
オーバークロックと同じですね^^  ←って、今時、んなことするヤツいないってか(笑)

さて、そのチセヌプリお隣にある露天風呂で有名な、国民宿舎「雪秩父」の裏にある大湯沼です。
冬は駐車場からは雪山の陰になって、湯気しか見えません。
では、雪山を登って見に行ってみましょう。

おー、ありました。ありました。
冬は雪景色に生えて、また一段と美しいですねえ。。。
相変わらず地の底からグツグツと温泉が湧き出しています。
年中無休です。
あまり近づくと雪の下が溶けてトンネル状態になっていて落ちたらヤバイので近づけません。
雪の下の状態がどうなっているかわからないからです。

なんと、先ほどのチセヌプリスキー場から、この大湯沼のほとりまで山を滑り降りてくるボーダーもいますね。
さすが、深雪パウダー野郎達です。

大湯沼から更に奥へと進むとちょうどニセコアンヌプリの裏にある五色温泉前で冬季は行き止まりとなります。
周囲はクレソンより高い雪壁です。
なんと、しばらくすると背後のニセコアンヌプリから滑り降りてきたボーダーがいました。
ここはちょうどグランヒラフスキー場の裏に位置します。
ボーダー達はもちろんカンジキ持参です。
こちらから登頂し、滑り降りてきたのだそうです。
登るよりも降りてくるのがきつかったと言っていました。

五色温泉もすっぽりと雪に閉ざされています。
手前に見えている駐車場のトイレの建物も1階部分は完全に雪で埋まっています。
以前は除雪が困難で、ここへは冬季通行止めで車で来ることはできませんでした。
冬の間は下界とは閉ざされ、スキーを交通手段として食料持参で来る客だけ素泊まりさせていたようです。
それに比べて今は除雪も発達し、ここまで車で来れるようになっただけでも凄いことなのです。

五色温泉の背後に聳えるイワオヌプリです。

さて、下山します。
チセヌプリを正面に見て下ります。

今は五色温泉までは冬季も行けるようになりましたが、日本海側の岩内方面へは高い雪壁に阻まれ未だに冬季通行止めです。

ニセコグランヒラフまで戻り、休憩です。
旧アルペンリフトのファミリーコース下です。
オーストラリアンのコンドミニアムが林立して洋楽がガンガン流れています。

海外資本の流入ですっかりヒラフも様変わりしました。
毎冬お世話になっていた高木山荘跡地は湯元ヒラフ亭となってしまいましたが、お隣の銀嶺荘は今なお健在です。
それよりも何よりも、昔ヒラフ泊の時はよく行った居酒屋「かかし」が健在だったのはビックリ&感激でした。

そんな思いに更けつつヒラフを後にします。
正面にはなおもクッキリと羊蹄山が見えています。

これほど羊蹄山が顔を覗かせていてくれるのも、春はもうすぐそこまで来ているって事でしょう・・・

途中、道の駅「きょうごく」立ち寄りです。
夏場と違ってほとんどお客さんもいません。

水汲み人もいませんでした。

羊蹄山ビューポイントPに立ち寄った頃には羊蹄山も頂上には雲がかかっていました。

そして次のビューポイントP田中牧場に立ち寄った頃には羊蹄山もすっかりと雲に覆われていました。
そしてそのまま明るいうちに帰宅となりました。
ずいぶんと陽も長くなってきました。

さて、今シーズンもあと1回くらいはニセコに行きたいですね。

いつまでも、オンリー北海道、オンリーワン、オンリーニセコです。。。


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