今年も積丹キャラバン

2010.7.10〜7.11

天気は雨模様であるが、ウニが食いたくなったのに、今年はまだ旬のウニを食していないので、いつものように積丹に行くことにした。
その前に夏も近いのでサイズがなくなるので月寒にあるゼビオに寄ってカミサンの水着を買いに・・・
ところが下道はサッポロドームでファイターズの試合が始まる前とあって激込み。
ドーム周辺はいつものようにファーターズカラー一色のオジサン・オバサンで埋もれていた。
ファイターズファンは何でオジサン・オバサンが多いのか?何処の球団も一緒なのかなあ???

カミサン、水着選びに従業員と迷走し、大幅に時間消費。
いつもオイラが買い物しに行った時は「早くしろ!早くしろ!」とけし掛けるのに、ナンダコリャ??

やっと水着が決まり、携帯片手にMIXIでつぶやきながら(笑)、札幌脱出したが、やっぱ下道は混むなあ。。。

途中、銭函でドリビの様子を伺いに立ち寄る。
ビーチは風が強く、波も高いせいか赤旗で人もまばら・・・
そんな中、ローカルネタではあるが、ルナコーストは盛況のようである(笑)
シーフード海商はかつてはこの界隈では一世風靡したものだが、今は閉店し朽ちた店舗跡だけが寂しそうに残っている。

ウロウロしながらも小樽に入り、まずは今夜の酒!って感じで酒蔵へ・・・
今回は北の誉ではなく、すぐ対面にあある造り酒屋「雪の花酒造」へ

ぱっとしない天気ではあるが、雪の花酒造に到着。北の誉のすぐ向かいにありました。

蔵出し祭りをやっていて、ここの酒蔵で造っている各種日本酒がビックリ価格で販売されていました。
試飲も太っ腹でジャンジャンやってました。
私は運転なので、いつものように眺めているだけでしたが、カミサンは次から次と試飲して品定めをしていました。

浜松にあるカミサンの実家に一番左の大吟醸を送り、我が家は2000円の吟醸「小樽港」と、ここには写っていませんが、吟醸古酒「雪の花」を購入しました。
他には珍しいところで、ここの酒蔵の新品のぼりを100円で購入。
他に新品の昔の酒瓶のラベルなどが10円で売っていました。帰ってきてから、買わなかったことを後悔しました。
今ではなかなか手に入らないような昔のラベルなので飾っておくにも良さそうな物だっただけに残念でした。
なんせ、1枚10円でしたからタダみたいなものですからね・・・

その後、小樽市内でいつもの「かま栄のかまぼこ」と活イカとツブ貝を仕入れて、今夜の余市へと向かいました。

道の駅「スペースアップルよいち」は道外の旅車であふれていました。
ライダーがテント2張と思ったら、なんと、道の駅の横にはチャリダーのテントも2張、更には芝生で炊事をしているワゴン車や普通車軍団など、ほとんどキャンプ場状態と化していました。
この傾向は各地の道の駅で多くなってきました。ライダー、チャリダーまで加わり、今後ますます加速すると思われます。
私は狭い車内でイカとツブを刺身におろして一杯やる準備完了です。

道の駅からニッカ余市工場へ入る裏門は諸事情により、当分の間閉鎖するということで閉まっていました。
正門は開いています。

翌朝、散歩がてらに道の駅に併設されている宇宙記念館前に行ってみると、珍しい物が置かれていました。

NAOKO☆宇宙アサガオ だそうです。

・・・だそうな。フムフム。。。

道の駅を後にして、本日の目的地、お隣の仁木町にやってきました。
サクランボ狩をするためです。
しかし、お店の人に話を聞くと、今年は天候不順が続いたので、生育はイマイチで色づきもまだ悪いとのことで中止して、店頭販売のサクランボを買って次へと進みます。

奇勝奇岩が並ぶ積丹ドライブの始まりです。
しかし、今回は天候がイマイチで曇っているため、積丹ブルーな美しい海の色は期待できません。
残念です。

古平に入ると、東しゃこたん漁協の直売所で月に一度の感謝祭をやっていたので立ち寄った。

ホッケの開きも回り・・・

イカやソウハチも回っていました。

食堂でウニ丼1500円の張り紙に引かれ、食べましたが、ご覧のとおり汁椀と比べてみるとお分かりかと思いますが、丼も小ぶりで物足りないサイズでした。直径にして12センチくらいでしょうか・・・。
浜のオバチャン達が集まって作っているので、ご飯も冷えてイマイチでした。
ウニはタップリと乗っていて、さすが獲れたてだけあっておいしかったですが、全体的には値段がたかなと・・・

その後、甘エビやツブ明太子塩辛やツブのわさび漬けを仕入れた後、出発しました。

積丹岬に到着です。子供としばらく磯でカニ釣りやヤドカリ採りをして遊びました。

ここからは沖合いに神威岬の連続する岩が見えます。
こうしてみると大小様々な大きさの岩が沖合いまで続いているのがよくわかります。
今回は神威岬へはスルーして積丹半島の西側へと回りこみます。

積丹半島西側へ出たところです。

ハマナスがピンクの花を咲かせていました。(ロールオーバー)

ここからも沖合いに神威岬を見ることができます。

何本ものトンネルを抜けていくと、長期間の閉鎖から再開された道の駅「オスコイかもえない」に到着です。

てっきり台風被害で壊れた箇所を修復して再開したのかと思っていたら、どうやら完全に新築しなおして再開したようです。

以前はレストランやダイビングスクールを併設した大きな建物だったのですが、こんなに小さくなってしまいました。

ソウハチが数匹だけ寂しそうに回っていました。

建物内部もインフォメーションセンターとしての役割がほとんどで、中央の水槽にホタテ等の水産物が少しだけありました。
再開されはしましたが、ずいぶんとこじんまりとした道の駅になってしまいました。

しかし、多くの方のご苦労の上、再開されてよかったです。

神恵内を後にして先に進み原子力発電所で有名な泊村へと入っていくと、道路沿いに大きな立て看板が・・・

鰊御殿とまりです。

写真を撮るだけに寄ったつもりですが、いざ行ってみると、その圧倒される存在感に負け見学することに・・・
入場料大人300円、子供200円です。
よくそこらにある鰊御殿と代わり映えしないだろうと思っていたのですが、入ってみてビックリ!
大正解!でした。

こちらは川村家の番屋で、内部は往年の鰊漁が栄えていたころの時代の様子がみてとれます。

こちらは網元家族の生活場所です。畳張りです。

鰊御殿では網元とものすごい人数の出稼ぎ作業員とひとつ屋根の下で生活しますが、作業員は板の間で食事し、布団を敷いて寝ます。
それに比べ、網元家族は広い畳の間で、優雅な生活を送っていたようです。

生活調度品も立派なものばかりです。

今の時代では考えられないほどの大広間を持つお屋敷ですね。

こちらは出稼ぎ作業員の生活の場。網元とは中央の土間を境に分けられます。
すべて板張りで、座布団などもなく、食事も寝床も同じ場所です。
ここに60〜70人もの作業員が所狭しとビッシリ布団を並べて寝たそうです。

奥には台所があり、大人数の食事のしたくもさぞかし大変だったでしょう。

柱は今では手に入らない太い1本物の柱で組まれています。

組まれた柱の片隅に中二階があります。

急な階段を上ると中二階へと出ます。

中二階です。奥へと進むと2階の広間があります。

二階の広間の一部です。主に客間や商談の間として使われていたようです。

二階からは泊漁港が一望できます。

ここは2階の奥に隠されていた隠れ部屋です。後に大工さんによってその存在が発見されたそうです。
当初は全く人目につかない造りになっていて、事実上の隠れ部屋となっていたそうです。
利用目的としては、いろいろあり、財産の隠し部屋として、また、裏帳簿をつけていた部屋として、また、労働条件や処遇に対して不満を持つ若い出稼ぎ作業員の暴動などから逃れたり、後期になって鰊漁が不漁となり衰退していった頃には借金取りからの身を守る隠れ家としても利用されていたそうです。

ここで裏帳簿をつけていたのでしょう・・・

隠れ部屋とは言え、立派な屏風です。

廊下伝いに隣にある武井亭客殿へと繋がっています。

武井邸客殿入り口です。

入り口を入って玄関です。

広い客殿の部屋を繋ぐ渡り廊下は現在では手に入らないような節のない大きな一枚ものの床板が張られていて、その床板の随所に手の込んだ彫刻の装飾が埋め込まれています。これは亀でしょうか・・・

よくわかりませんが、手の込んだお金がかかっているのは間違いなさそうです。

客殿といっても数多くの広い部屋から成り立っています。
欄間の透かしや電灯などの装飾品もおしゃれです。

渡り廊下から庭を眺めたところです。

トイレの天井の装飾までおしゃれです。

客殿は商談などにも使われていたようです。

娘の結婚式などもここで行われていたとのことです。

渡り廊下から川村家の鰊御殿を眺めたところです。

客殿に隣接して大きな石蔵が有り、分厚い扉から中に入ります。

石蔵内部1階です。石倉は財産や家宝、など大事なものを隠したり、貯蔵して火災や盗賊から守るために建てられたそうです。
階段を上がって2階へと行きます。

石蔵2階の様子です。

石蔵天井の造りです。

鰊御殿前には泊漁港が広がっています。

鰊御殿横には鰊漁に使用された鰊船が艇庫に収められています。

建物の写真を撮るだけのつもりで立ち寄った鰊御殿でしたが、ゴールドラッシュに沸いたアメリカンドリームを連想させる今では信じられないような鰊漁黄金期の様子がよく理解できるような内容となっていて、とても中身の濃い文化財となっていますので付近に行かれた時にはぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか・・・


さて、予定外の立ち寄りでずいぶんと時間を費やしてしまったので、岩内・倶知安を経由して美笛峠超えで帰宅しましたが、途中凄い光景を見てしまいました。
R 276沿いの倶知安町内の民家の前に1台のピッカピカのコスモスポーツを発見。
前を通過する際にふと覗き込むと、車庫前と車庫の中とに更にいずれもピッカピカのコスモスポーツが止まっていてビックリ!!!
全部で4台の極上コスモスポーツがありました。
車のそばで3人で立ち話をしていたので、このお宅でミニオフでもしていたのでしょうか?
それにしても、4台ともショーモデルのような極上のコスモスポーツでした。

東しゃこたん漁協祭で買ってきたツブ明太子塩辛です。
酒の摘みに最高ですよ!これだけ入って537円でした。

本日の釣果のカニさんたちです。短時間の割にはまあまあかと(^^)v・・・

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